血圧が高いと動脈硬化とその合併症に要注意!

今や日本人の国民病とも言われている高血圧。

では血圧が高いとどういう点に注意しないといけないのでしょうか？

ということで今回は血圧が高いと何が起こるのか

そして何に注意しないといけないのかについてお話ししていきます。

血圧が高いと何が起こってしまうのか

テレビや雑誌でも高血圧は大変なことだ

という情報を目にしたり耳にしたりしますが

血圧が高いことの何が悪いのでしょうか？

これは結論から言うと動脈硬化です。

動脈硬化によって様々な合併症が引き起こされ

それが非常にまずいことになるんです。

合併症については後ほどお話ししていきたいと思います。

ではまず最初になぜ動脈硬化が起こるのか

ということについて話します。

動脈硬化になる理由は主に2つ理由があります。

1つは加齢による動脈硬化です。

年齢を重ねてくると肌が歳をとるのと同じで

血管も同じように歳を取ってきます。

すると元々は若々しくゴムのような弾力があったのが

劣化したゴムのように硬く脆い状態に変わっていきます。

これは血圧が高いからというよりは

加齢によって動脈硬化が起きて

血圧が上がるという考えの方が正しいです。

2つ目は高血圧によって

血管に負担がかかることによる動脈硬化です。

血圧が高いと血管に負担がかかります。

負担がかかった血管は傷つき

傷ついた場所に悪玉コレステロールが入り込みます。

するとコレステロールが血管内に蓄積して

血管の内側を厚くしてしまい

どんどん弾力性を失ってしまいます。

するとどんどんと内側が狭くなってしまい

血液が流れにくくなってしまいます。

このことによって

血圧が上がる→血管が傷つく→コレステロールがたまる

を繰り返してしまいます。

さらに怖いのが血圧が上がって

溜まったコレステロールが剥がれた時です。

溜まったコレステロールが剥がれると

剥がれた部分を修復しようと血小板が集まります。

擦りむいた時にかさぶたができるように

血管の剥がれた部分にもかさぶたができます。

それが繰り返されると血栓ができてしまいます。

血栓によって血液の通り道を完全に塞ぐと

その先の細胞に酸素や栄養が行き届かなくなります。

酸素や栄養が行き届かなくなることで

起こってしまうのが動脈硬化による合併症です。

正直この合併症が一番恐ろしいので

高血圧は早く改善しないといけないと言われています。

次からは動脈硬化によって起こる合併症についてお話ししていきます。

動脈硬化によって起こる合併症

動脈硬化によって起こる合併症には多岐に渡ります。

ここでは脳、心臓、腎臓、眼、大動脈、末梢動脈の

6つに分けてどんな合併症が起こるか説明していきます。

脳に生じる合併症

脳に生じる合併症は一つにまとめて

脳卒中という名称がついています。

脳卒中は脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つです。

どれも最悪の場合死に至りますし

助かったとしても重い後遺症を残してしまう恐れがあります。

ということでそれぞれどういう症状か説明していきます。

脳梗塞

脳の血管が細くなったり詰まったりすることで

詰まった場所から先に血液が行き届かず

脳の細胞が死んでしまうことを言います。

脳出血

動脈硬化を起こして脆くなった血管に

高い圧力がかかり続けることによって

さらに血管がもろくなってしまいます。

そして最終的には血管が破れてしまい

脳の内部で出血を起こしてしまいます。

くも膜下出血

脳出血と混同されることが多いですが

違いは起こる場所の違いです。

脳出血は脳の内部ですが

くも膜下出血は頭蓋骨と脳の間にある

くも膜で出血が起こることを言います。

心臓に生じる合併症

心臓に生じる合併症は主に

狭心症、心筋梗塞、心肥大の3つに分けられます。

狭心症

動脈硬化が進んで心臓の血管の壁が厚くなり

そのぶん血液の通り道が狭くなります。

すると血液の流れが悪くなってしまい

心臓の筋肉に必要な酸素や栄養が行き届きにくくなります。

結果、激しい胸痛や圧迫感などのサインを出しますが

このことを狭心症と呼びます。

心筋梗塞

心筋梗塞は狭心症と似ている部分がありますが

完全に血管が詰まってしまうことで

血液が通らなくなり心臓の細胞が死んでしまうことを言います。

心臓の筋肉で細胞の死んでしまったところは

心臓の働きが悪くなってしまうので

ポンプ機能が衰えて心不全に陥ることがあります。

心肥大

高血圧が進んでしまうと

全身に血液を送るためにより大きい力が必要です。

すると心臓の筋肉が分厚くなってしまい

それが心肥大と言われています。

心臓が肥大しすぎてしまうと

血液を送る力が弱まってしまいます。

そして心臓の働きが衰えていることで

心不全になってしまいます。

腎臓に生じる合併症

腎臓に生じる合併症としては慢性腎臓病があります。

慢性腎臓病

血圧が高いと腎臓の中にある糸球体が

痛めつけられてしまうため

腎臓の機能が低下してしまいます。

腎臓の機能が低下してしまうと

本来は腎臓で濾過されて体外に出ることがない

タンパクが尿に出るようになってしまいます。

そのタンパクが出ることによって

また糸球体に負担をかけてしまい悪循環となります。

そして腎機能が衰えていき腎機能の

約60%未満にまで低下すると慢性腎臓病という診断になります。

基本的に腎臓病は治すことが難しいので

そのままゆっくりと進行していき

最終的には腎不全となって透析が必要になります。

眼に生じる合併症

目に生じる合併症としては眼底出血があります。

眼底出血

眼底出血は眼底検査で発見される出血の総称で

目の網膜に出血が起こることです。

自覚症状があまりなく最終的には

網膜はく離を起こしてしまうことがあります。

大動脈に生じる合併症

大動脈が局所的に拡張したものを大動脈瘤と言います。

大動脈瘤

http://www.mdtendovascular.com/aorta/classification.htmlより引用

つまり血管にコブができることです。

心臓から横隔膜までにコブができると胸部大動脈瘤、

横隔膜から下にコブができると腹部大動脈瘤と言います。

このコブが大きくなると突然破裂したり

出血することがあるため血圧が高いと非常に危険です。

手術が必要な場合もあります。

末梢動脈に生じる合併症

末梢動脈に生じる合併症としては

末梢動脈疾患があります。

末梢動脈疾患

この末梢動脈疾患は足の動脈が狭くなったり

詰まったりすることによって起こります。

血液の流れが悪くなり足に冷えやしびれといった症状が起き

進んでしまうと間欠性跛行という

足が痛くて歩けなくなる症状が現れます。

さらにひどくなると潰瘍や壊死が起こってしまいます。

最後に

今回は動脈硬化による合併症についてお話ししました。

高血圧だとどうしても自覚症状が少ないので

軽い気持ちで考えてしまいがちですが

合併症に関しては非常に重たいものばかりです。

ですから高血圧の場合は早急な解決が必要です。

ただ私はこちらの記事でもいっているのですが

病院に行って血圧を改善しようと思っても

むしろ逆効果になってしまうと考えています。

ですから病院に頼らずになるべく自分で改善して欲しいです。

大丈夫です。

病院に頼らなくても改善することはできます。

私自身高血圧でしたが病院に行かずに改善した過去があります。

その血圧を下げた体験をもとに

このサイトを通して血圧を下げる知識をお伝えしているので

ご覧いただけると幸いです。

それではこの辺りで失礼します。

降圧剤・減塩・運動なしで血圧を39mmHg下げたやまざきの治療体験記